集合住宅(超高層MSも同じ)の常識

ん?

集合マンション住まいは常に上下左右の住人の方々に迷惑をお掛けしない様に

生活をしなければならないことを意識して居る筈だ、なのに何故!!!

ある時、階下の御夫婦が突然玄関のベルを鳴らし、水が漏れていると様子を見に来られた。

多少大袈裟に言えば、驚天動地である。ひと様にご迷惑を!

しかも水漏れ!

我々夫婦は確かに間もなく後期高齢者ではあるが、そうそう簡単には水回り等で粗相やチェック漏れはしていない自負はある。

真っ先に思ったのは、このマンションの老朽化に依る配管等の経年劣化か?

はたまた、幾度かの大型リフォームを経験したこの部屋で、何か外見には見えない事態が壁や床一枚奥に存在しているのか。

そんなことが脳裏に渦巻きながら、素人では原因確認は無理であり、やはり専門家のチェック、そして修理を最優先して、管理会社、管理人さんに相談しながら、幸いにも事故から二日目には確認工事が始まった。

驚いた。

前回のリフォームで交換したシンクシステム周りで、以前は使用していた食洗機を廃棄、不使用にしたのだが、その折、不使用になる排水配管合流地点の切断面封鎖を何とテープ等で簡単に行っていたことが判明。

今回はその断面からの排水の滲み出しが結局は階下の天井を侵略し、水滴となって住民の方の生活を侵害したとのこと。

とんでもないことである!

あらためて思う。

集合住宅とは、他人の生活が織り重なっている場所。

そこでは、住民自身が認識し、率先実践するマナー、気配り、自己犠牲や他への思いやり、これらが重畳的に作用し合って日々の生活のリズムや、安心感が醸成されていく。

単なる非難や攻撃では解決しない日々の時間の共有と相互理解が、自分と他人様の生活の日常性と質を守り、安定的に維持していくことになる。

で、今回の排水周りの突然の出来事が教えてくれたこと。

1.排水工事を本気でやる覚悟と、想定外の汚れが排水管にダメージ与えている

  ことの実態を日頃から意識して、生活をすることの必要性。  

2.自宅は勿論、被害を与えてしまった住民の方への十分な経時的保障は

  最低限可能な状況にしておくこと。

  少なくとも、例えば、年街年始などの機会に、保険契約の日干しをする

  習慣をつけること。

3.管理組合、理事会などの動きには、人ごととはせず、積極的に我が事として

  留意し、関与し、自らが当事者としての視点を持ち、傍観者にならないこと。

安心できる集合住宅生活を満喫するために。